チェロの音色を左右する大切なパーツ「駒」には、大きく分けて2種類あります。
それが、フレンチタイプとベルギータイプの駒です。
この記事では、それぞれの特徴や音の違い、実際に私が同じ楽器で比較した結果についてご紹介します。
チェロの音質を改善したい方、どのタイプの駒を選ぶか迷っている方はぜひ参考にしてください。
フレンチタイプとベルギータイプの違いとは?
両者とも、裏板と同じ**カエデ材(メイプル)**で作られていますが、形状と構造が異なります。
ベルギータイプの駒(左の写真)
足が長く、全体的にスリムで「のっぽさん」な印象。
音は明るく、反応がよく力強い音を出します。
フレンチタイプの駒(右の写真)
全体的にどっしりとしたフォルム。
音に深みがあり、クオリティの高い響きが得られます。
実際にチェロに取り付けて比較してみました
同じチェロに、それぞれのタイプの駒を取り付けて比較してみました。
足幅や厚みなどの削り条件は、できるだけ揃えたうえでのテストです。
ベルギータイプ
▶ 音に力強さあり
▶ 明るめで前に出る印象
▶ ただし、音の層がやや薄く感じる
フレンチタイプ
▶ 音が深く、豊かな倍音を感じる
▶ 反応(レスポンス)はやや遅いが、調整の余地あり
私はフレンチタイプに可能性を感じ、さらに削って調整してみました。
すると、音の反応がパリっと向上し、理想の響きに近づきました。
特に面白かったのは、削る場所によって音の出方が変わること。
たとえば、ある部分を少し薄くすると特定の音域がより響くようになり、楽器の個性を引き出すことができます。
駒の選び方で音が変わる — 駒は芸術品
駒は、見た目の美しさもさることながら、音作りにおいて非常に重要な役割を果たします。
ちょっとした形状の違いや削り方で、音色や反応に大きな影響が出ることを改めて実感しました。
今回、ベルギータイプを採用しなかった理由は、私の楽器との相性。
取り付けた際、音の層がやや薄く感じられたのが決め手でした。
これは、ベルギータイプの体積が比較的小さいことに関係しているのかもしれません。
まとめ:今回はフレンチタイプを採用しました
駒は単なるパーツではなく、チェロの音質を支える重要な要素です。
今回は、自分のチェロに合う駒を求めて比較した結果、フレンチタイプの駒を採用することにしました。
チェロの駒選びに悩んでいる方へ。
ぜひ楽器の個性やご自身の演奏スタイルに合わせて、最適な駒を見つけてみてください。
調整次第で、今よりもっと楽器が輝くかもしれません。
🎥 動画で音の違いをチェック!
この記事でご紹介したフレンチタイプとベルギータイプの駒の音の違いは、実際に音で聴いてみて下さい。
YouTubeにて、同じチェロに2種類の駒を取り付けて演奏した比較動画を公開しています。
🔗 動画はこちらからご覧いただけます:
